
こんなふうに悩んでいませんか?
最近、本格的に注目を浴びつつある「ロボアドバイザー」
ロボット(AI)が自動であなたの資産を運用してくれるサービスです。
いろいろな会社がロボアドバイザーを開発しているなかで、中でも特に注目度が高くよく比較されるのが「Wealthnavi(ウェルスナビ)」と「THEO(テオ)」です。
どちらも評判がいいだけに、どちらか一方に選ぶのはなかなか難しいですよね。
投資初心者や忙しくて時間の無いビジネスパーソンならなおさらです。
そこで本記事では、ウェルスナビとテオをあらゆる面で比較し、どちらがよりロボアドバイザーとして優れているのか紹介しています。
投資なんて初めてだよという初心者でも分かるように、丁寧に解説していますのでどうぞ最後までご覧ください。
なお、先にネタバレしておくと、それぞれウェルスナビとテオがどんな人に向いているかは次の通りです。
ウェルスナビがおすすめな人
- 高いリターンを期待
テオがおすすめな人
- まずは少額から始めたい
Wealtnavi(ウェルスナビ)とは
ウェルスナビは、ウェルスナビ株式会社が運用するロボアドバイザーです。
2016年7月からサービスを開始し、2019年7月でサービス公開3周年を迎えました。
ロボアドバイザー界のパイオニア的存在で、「預かり資産」「運用者数」「リターン実績」のすべてにおいて業界No.1です。
預かり資産額は1700億円を超え(2019年9月5日時点)、そのシェアは数あるロボアドバイザーの中でも断トツの58%。
申込件数は23万件を突破し、その数はまだまだ増え続けています。
ウェルスナビの特徴
ウェルスナビの特徴は次のとおりです。
- 世界水準の資産運用をすべて自動で行う
- ノーベル賞受賞者の金融アルゴリズムがベース
- 手数料は預かり資産の1%
- スマホ1つで始められる
- 「長期」「積立」「分散」が前提の資産運用
- DeTAX(自動税金最適化)機能

ウェルスナビに関するさらに詳しい情報は、下の記事にまとめています。
THEO(テオ)とは
テオとは、「株式会社お金のデザイン」が運用するロボアドバイザーです。
ロボアドバイザー界ではウェルスナビに次ぐ2番手で、7.5万人がテオで資産を運用しています。
以前はウェルスナビに機能面で劣っていましたが、順次アップデートを繰り返し、現在ではウェルスナビと同等の機能を有すまでに成長しました。
テオの特徴
テオの特徴は次のとおりです。
- 1万円から始められる
- 積立は1万円以上1円単位から
- 手数料は預かり資産の1%
- 世界中のETFに分散投資
- 市場の下落リスクを事前に予測するAI機能搭載
- Tax Optimizer(自動税金最適化)機能

ウェルスナビとテオの違い


お互いの共通点と違いが分かるように表にまとめてみました。
ウェルスナビ | テオ | |
自動リバランス機能 | 〇 | 〇 |
投資先 | 世界50ヶ国、11,000銘柄 | 世界86の国・地域にわたり、11,000銘柄以上 |
自動積立 | 〇 | 〇 |
手数料 | 0.9%~1.0% | 0.65%~1.0% |
最低初期投資額 | 10万円 | 1万円以上、1,000円単位 |
積立金額 | 1万円 | 1万円以上、1円単位 |
自動税金最適化 | 〇 | 〇 |
キャンペーン | あり | あり |
違うところだけ色(青、赤)をつけています。

投資先
銘柄数はどちらも同じ11,000銘柄ですが、投資先の国や地域の数が異なります。
- ウェルスナビ ⇒ 50ヶ国
- テオ ⇒ 86の国や地域
テオの方がより多くの国や地域に投資先を分散させています。
投資の基本は「長期・積立・分散」なので、投資先は分散した方が良いです。
そういう意味では、ウェルスナビもテオもどちらも十分すぎるほど分散投資ができています。
あとは、実際にどんな銘柄に投資しているかの違いになりますが、これ以上の説明は完全に玄人向けになりますので、ここではやめておきます。

手数料
ウェルスナビもテオも基本的にどちらも手数料は1%(年率)です。
ただし、どちらも預ける金額や期間によって手数料が割り引かれるのが特徴です。
まずは、金額による手数料の割引率を表にまとめてみました。
預かり資産額 | ウェルスナビ | テオ |
1万円未満 | 1.0% | 1.0% |
1万円から50万円未満 | 1.0% | 0.9% |
50万円以上100万円未満 | 最大0.9% | 0.8% |
100万円以上1,000万円未満 | 最大0.9% | 0.7% |
1,000万円以上3,000万円 | 最大0.9% | 0.65% |
ウェルスナビは最大で0.9%、テオは0.65%まで手数料が割引されます。
なお、ウェルスナビの「最大で」というのは、次のような仕組みです。
50万円以上なら半年ごとに0.01%ずつ、200万円以上なら半年ごとに0.02%ずつ、最大0.9%まで手数料を割引
つまり、50万円以上預けている場合は5年で、200万円以上なら2.5年で手数料が0.9%まで割引されます。

運用金額が大きくなるにつれて、テオの方がウェルスナビに比べ手数料が安くなります。
しかし、テオには1つだけ注意することがあります。
それは、「毎月積立をしている」ことが手数料割引の条件となることです。
一方で、ウェルスナビは単純に預けている金額だけが50万円を超えてさえいれば、手数料が割引されます。
ですから、どちらも一長一短あることを理解しておいてください。
あとは、どちらも共通して3,000万円を超えた分については手数料が0.5%になります。
これはウェルスナビもテオも全く同じです。
3,000万円を “ 超えた分 ” だけ?
どういうことかと言うと、つまり3,500万円預けていた場合、3,000万円を超える「500万円」にかかる手数料が0.5%になる仕組みです。

とは言え、3,000万円以上もウェルスナビに預ける人はそもそもそんなにいないでしょうから、あんまり気にしなくてもOKです。
最低初期投資額
最低初期投資額とは、最初に資産運用をスタートするのに必要なお金のことです。
ウェルスナビが10万円なのに対し、テオは1万円から始めることができます。
初心者の方で最初は少額から始めたいという方にとっては、テオがぴったりでしょう。
積立金額
ウェルスナビもテオも毎月自動で積み立てる「自動積立機能」が備わっています。
一度設定してしまえば、毎月勝手に自動で積立をしてくれるのでとても楽です。
その金額の設定が、ウェルスナビでは1万円単位、テオでは1万円以上1円単位となっています。
つまり、ウェルスナビは「1万円、2万円、3万円…」、テオは「1万円、1万1円、1万2円…」といった具合で積立額を選ぶことができるので、テオの方がより融通が利くといったところです。
ウェルスナビとテオの共通点
では続いて、ウェルスナビとテオの共通点について解説していきます。
先ほどの表をもう一度見てみましょう。
ウェルスナビ | テオ | |
自動リバランス機能 | 〇 | 〇 |
投資先 | 世界50ヶ国、11,000銘柄 | 世界86の国・地域にわたり、11,000銘柄以上 |
自動積立 | 〇 | 〇 |
手数料 | 0.9%~1.0% | 0.65%~1.0% |
最低初期投資額 | 10万円 | 1万円以上、1,000円単位 |
積立金額 | 1万円 | 1万円以上、1円単位 |
自動税金最適化 | 〇 | 〇 |
キャンペーン | あり | あり |
今度は共通する項目を青で表記しています。
自動リバランス機能
リバランスとは上の図のとおり、資産運用していく過程で偏ってきた資産配分比率を最初の配分比率に戻す作業の事です。
具体的には、値上がりした資産の一部を売却したり、値下がりした資産を買い増しすることによって資産配分の調整を行います。
つまり、リバランスとは投資の基本である「安く買って、高く売る」、これを機械的に自動で行ってくれるのです。
本来、自分で投資信託などを購入して運用している場合は、自分でリバランスを行わなければならないのですが、ウェルスナビとテオはAIが自動でリバランス作業を行ってくれます。
定期的に行うリバランスは正直面倒くさいですし、そもそも投資初心者には少しやり方が難しく感じるかもしれません。
ですから、自動でリバランスを行ってくれるウェルスナビやテオは初心者にぴったりです。
自動積立
最初に積立額を設定して、あとは口座にお金を入れておけば勝手に積立をしてくれるのでとても楽です。
先ほども説明したように、投資の基本は「長期・積立・分散」です。
積立は必須とも言える投資のテクニックの1つなので、ぜひこの自動積立機能を活用しましょう。
自動税金最適化
ウェルスナビもテオも「自動税金最適化機能」が組み込まれています。
「自動税金最適化」、少し難しい言葉が出てきましたね。
簡単に説明すると、“ 利益にかかる税金を最小化することができる機能 ” のことで、ウェルスナビでは「DeTAX」、テオでは「tax Optimizer」とそれぞれ別の名称で呼ばれています。
自動税金最適化作業は、緻密で瞬間的な計算を用いた取引により実現するので、正直人間の成せる業ではありません。
ロボアドバイザーならではの機能と言えます。
ウェルスナビはサービス開始当初からこの機能を搭載していましたが、テオは最初はこの機能は持ち合わせていませんでした。
ウェルスナビに追従する形で、この機能を搭載してきました。
勝手に自動で利益を最大化(税金を最小化)してくれるので、とても頼りになります。
キャンペーン
ウェルスナビ、テオどちらも大体いつもキャンペーンをやっています。
ウェルスナビは常に数種類(3~4種類)のキャンペーンを行っているので、口座開設のタイミングで公式サイトを確認してみるといいかと思います。
テオもウェルスナビ同様にキャンペーンを行っていますが、不定期なのでこちらも口座開設前に公式サイトで確認された方がいいでしょう。
キャンペーンの内容は時期により変わりますが、大体次のようなものが多いです。
- 自動積立開始キャンペーン
- 招待キャンペーン
- 入金キャンペーン
ウェルスナビとテオの運用実績を比較
↓ ウェルスナビ ↓
↓ テオ ↓
上の画像は、私が実際に1年間ウェルスナビとテオで資産を運用した結果です。
見やすいように表にまとめました。
ウェルスナビ | テオ | |||
通貨 | 日本円 | ドル | 日本円 | ドル |
資産評価額 | 98,606円 | 914.90ドル | 9,472円 | 88.46ドル |
運用利回り | -1.39% | +0.58% | -5.28% | -3.10% |
運用条件は次のとおりです。
【ウェルスナビ】
- 運用開始2018年6月
- 初期投資額10万円
- 自動積立なし
【テオ】
- 運用開始2018年6月
- 初期投資額1万円
- 自動積立なし
条件は初期投資額以外、全く同じで1年間運用してみました。
あえて自動積立もしていません。
純粋にどちらのロボアドバイザーの能力が高いのかを調べるためです。
結果、運用実績はウェルスナビの圧勝です。
積立をしていない分、どちらも運用実績自体は微妙な結果になっていますが、運用利回りで2つを比べるとその差は圧倒的です。
どちらも機能的にはほとんど差が無いのに、運用実績に差が生じるのは投資先やポートフォリオ(資産割合)の違いでしょう。
【比較】ウェルスナビとテオはどちらがおすすめ?【1年間の運用実績も公開】|まとめ
以上、「【比較】ウェルスナビとテオはどちらがおすすめ?【1年間の運用実績も公開】」でした。
最後にもう一度おさらいします。
ウェルスナビがおすすめな人
- 高いリターンを期待
テオがおすすめな人
- まずは少額から始めたい
個人的には、初期投資額10万円を準備できるのであれば、運用パフォーマンスが優れているウェルスナビをおすすめします。
なお、私はこれから今回の検証結果を基にウェルスナビに資金をつぎ込んでいく(自動積立を開始する)予定です。
随時、運用実績を公開していきますので、ぜひそちらも参考にされてください。